ビッグ・スター

In Space/Big Star
待ちに待っておりましたビッグ・スターの30年ぶりの新作。
顔ぶれを見てみますと、アレックス・チルトンとジョディ・スティーブンスのオリジナルメンバーに加えて、再結成ツアーでもメンバーとして参加しているThe Posiesのジョン・オウアとケン・ストリングフェロウの2人を加えた4人。
そして、全て新曲の完全オリジナルアルバム。
肝心の中身はといいますと、素晴らしいです。
説明になってはいませんが、3と6曲目が好きです。大好き。ビッグ・スター節全開といいますか、もう、September Girl並みの名曲です。さすが元祖パワーポップ
なかには、ソウルっぽい曲もあったりします。まぁ、べつに驚くことではないんだけど。
何を隠そう、アレックス・チルトンは10代の頃、ボックス・トップスというブルー・アイド・ソウルのバンドをやっていて、The Letterという曲で全米1位を獲得しておるのです。彼らの出身地メンフィスはサザン・ソウルの中心地だっただけにブラック・ミュージックの影響があるのは、当然ちゃ当然。
話を元に戻しまして、他にびっくりしたことが。
なんかポウジーズっぽい曲があるなぁなんて思って、よくよく聴いてみたら、これケンが歌ってんじゃんか。
なんだか、ビッグ・スターっぽいポウジーズの曲に聞こえてきた。
全体のできに関しましては非常に満足しております。
よくある昔のファンをターゲットにした金儲けのための適当に作られたもんじゃなくて、ちゃんとした作品。
ビッグ・スターファンじゃない人にも是非聴いてほしいです。
こうなったら、ポウジーズとカップリングで日本に来てもらうしかないな。是非。

In Space

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